杞憂きゆう〜ムダなことなどひとつもないね〜短編集
私は
私を大好きだと告白してくれた虹聖と
付き合いだして
それから少しずつ好きになっていって…
二人でいることが楽しいって思えてきて
だから
一緒の時間を増やしたいなぁって…
「 ありがとな!
で終わらせるの? 」
泣きそうになることを
声が震えだしてきてるのを
必死に隠そうとしているのに
「 ありがとって言ってんのに
何?キレてんだよ。
はぁ?
お前ってキレる女だったんだ。
そんな女ならマジにいらないわ。 」
泣いてる私の顔もみないで
部屋を出ていった。
窓から後ろ姿を見ていたけど
一度も振り返ることなく消えていった。