杞憂きゆう〜ムダなことなどひとつもないね〜短編集
この一瞬にして10年前のことを思い出せちゃうのって
本当に大好きだったのかな?
昨日
私には
「 結婚を前提に…。 」
と
優しくて
裏表がなさそうな
頼れるセンパイ。
10年前のこと
あの人の後ろ姿を
私に見せたのは
きっと一歩前に進みなさい!
と
神様に言われてるみたい。
そうだね!
私、進まなきゃ!!
あの人よりも前を歩く
横瀬センパイを見つけた。
あの人を追い越して
横瀬センパイの真後ろまで走れた私。
「 横瀬センパイ…
あの…
昨日の…
こんな私で良かったら…。 」
「 ホントに?
あ、ありがとう! 」
人波に逆らうように二人で立ち止まっていた
その様を
あの人も通り過ぎていく
えっ?
私を一瞬見つめて
優しく微笑んでくれたように見えた
ありがとう…。
虹聖くんと
みつけられなかった
二人でいる意味を
横瀬センパイと
みつけていかれたら…いいなぁ。
よかったな、ありがとな。
いえ、こちらこそ。
end
2013/02/22