「すき」だらけ
「あれ?やっぱり熱っぽいんだ。顔が真っ赤だぜ。俺が熱測ってやろうか」
辻宮がそれでも近寄ってあたしにコツンとおでこを合わせてきた。
きゃーっ。無理無理無理。心臓が飛び出る!!!
あたしはすぐに辻宮から離れた。
「な、な、何すんの?」
「何って熱測っただけだけど。やっぱり熱いし熱あるかもなぁ」
また近寄ってくる。来るな。来るな。
無理無理無理。
どんどん後ずさりして気づけばもう後ろは壁。近いーっ。