「すき」だらけ
「はあ?無理だよ。それよりおじいもお母さんも出かけるってこと?あたし辻宮と2人??」
「何を言っとるんじゃ。隼人にはお前の監視をしてもらうぞ。とりあえずリビングで書き取りをすること。わかったな」
あーっまた何も言い返せない。
リビングに置かれたお経の本と書き取りノート。小学生の漢字の書き取りじゃないんだから。
お母さんとおじいは出て行き、お父さんは法事。依智は学校。
この家にはあたしと辻宮しかいない。