「すき」だらけ
「よし、じゃあ日曜日にな」
ぽんとあたしの肩をたたいて辻宮は教室から出て行く。
あたしはすぐに颯太に駆け寄った。
「颯太―」
「わりって。あいつああでも言わないと女の話も聞きやしないんだって」
「だからってなんであたしがお経なんて聞かないといけないの?」
「いいじゃねえかよ。だって・・・」
「颯太それ以上言うと・・・」
「ま、待てよ。とにかく隼人を落としたいんならお経しかねえって」