「すき」だらけ
寝てる。今なら大丈夫。
悪魔のささやきが聞こえる。ほんとに大丈夫?少し顔を近づけるとスースーと聞こえる寝息。

ほんとに寝てるんだ。無防備だな。ゆっくりゆっくり顔を近づける。あと一センチ。

「ん?」

「ギャーッ」

な、な、なんでーっ。
あと一センチのとこで辻宮の目が開いた。


恥ずかしい恥ずかしい。

急いで辻宮から離れる。

なんてタイミング。


とにかくこの部屋から出なきゃ。


お願い。何も言わないで。
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