「すき」だらけ
その願いはむなしく離れたあたしに近づく辻宮。



あたしは後ずさりしたんだけど後ろは壁。逃げ場がない。



辻宮はそのままあたしを壁に押し付けて手首を掴んで固定した。



「家族の寝込みを襲うなんてイケナイよ。岩瀬サン」



久しぶりの意地悪キャラ。


耳元で囁く声は甘さと寝起きのかすれですごくセクシーだ。


ってあたしはまた何を考えてるんだーっ。



「いや、その、あの・・・」



「ほんとにお前は隙だらけだな」



掴んでた腕を離してパッとあたしから離れた。
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