「すき」だらけ
あたしはあの日と同じようにカバンをまくらに机に伏せた。

そのとき、扉が開く音が聞こえた。

誰か入ってきたんだ。

やっぱり坂下くんかな。

あたしはまた寝たふりをする。

坂下くんならすぐ声をかけてくるはず。それか先生?

そう思った瞬間、あの日と同じように温かいものがおでこに触れた。そして頬に。


ヤバイ。


このままじゃまた坂下くんにキスされる。



「また寝たふりする気かよ。そのまま続けるぞ」
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