「すき」だらけ
「あ、お前夢だとか思ってんだろ?なんなら確認してみる?」

ふわっと大きな手が頭を撫でた瞬間あたしは夢じゃないことに気づいて頭を引いた。

「なんだよ。その態度」

「やめてよ。そんなことされたらせっかく少しずつ諦めようとしてる決心が鈍るから」

「だったらそんな決心止めれば。必要ねーから」

「何言ってるのよ。あー自分は気持ちに応えてあげられないけど俺のことは好きでいろってこと?あんたつくづく残酷な男だね。辻宮」
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