「すき」だらけ
「だいたいさ、俺も浅はかだったんだよな。失いたくないから付き合わないなんて。それって別にお前が誰と何をしてもムカついたりとかする権利がねーってことなのに寺元にキレて高瀬にキレて俺、どんだけ嫉妬しまくってんだって感じでさ。寺元に至っては若干殴りすぎたってちょっとは思ったけどキスは許せねーよな。でもお前も隙だらけ過ぎるんだよ。寺元にキスされるは高瀬に跡つけられるわ。どんだけムカついたことか」




「つ、つじみや?」


またあたしに近づいて辻宮はあたしの両手をそっと自分の両手で包み込んだ。



「やっぱり俺だけのものにする。だから卒業したら俺の家族になれよ。いや、まあ卒業したらは早いか。俺が一人前なってお前のことしっかり自分で幸せにするって自信ついたら俺の家族になってほしい」




「そ、それって・・・」









「んー今はそれ以上は言わねー。とりあえず・・・岩瀬未彩さんずっと好きでした。俺と付き合ってください」




「・・・はい」
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