「すき」だらけ
「未彩、着替えたならこれ、隼人くんに持ってってくれる?」
「えー嫌」
「何言ってるの。早く持って行ってきて」
半ば強制的にあたしは二人分のスイカを縁側に持って行かされた。
辻宮はただ座ってるだけみたいだったけど一体何してるのかな?
「はい」
あたしは辻宮の隣に座りスイカを渡した。
あいつは「おう」とスイカにかぶりつく。
よく食べるなあと思いつつあたしも一かじりしてみる。
風が吹いた。
今日はいつもより少し涼しく感じるなあ。