True my self -本当の自分-
植木さんに「覗きが趣味なんですか?」なんて言っておきながら自分が今“それ”をやっているじゃないか。
「…ね~わかってるでしょ?堀川麻愛季を近くに置いてる理由!」
名前は忘れたが…、雛がたまにツルんでいる奴等の一人だ。
「ふぅ~、わかってるよぉ♪」
いつも以上に高音を増した声で言う雛。
…ふぅん。
なんか、予想以上に早かったな、来るの。
そう、他の女子が私に寄って来るのはきっと、“男子”とツルめるから。
つまり、「利用」されてるんだよね、私は。
…私に害が無い程度なら、好きなように利用してくれて構わない。
そう、“害が無い程度”なら。
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