恋ナミダ【仮】
でもそんなことは口に出来ない。
言葉にしたら負け。
それに、何せあたしは一人で相手は四人。
どうなるかなんて目に見えていえる。
だからあたしは目で訴えるように睨み返してやった。
…別にこんぐらいはいいでしょ?
『何その顔は。』
あたしの長い髪を思いっきり引っ張り挙げる。
『次同じことしたら、その時はこんなんじゃ済まないからよーく覚えておけよ。』
『どうせあんたなんか相手にされてないんだからさ』
笑い声が遠くなっていく。