恋ナミダ【仮】


「…相手にされてないのはどっちだっての。」


その場に座り込み、
小さくなっていく後ろ姿にそう呟いた。


はぁ………。


「ガキだなぁ。」


何処からどう見てもこれは明らかにイジメ。
でもあたしに非がある訳じゃない。


あるとすれば……


『北村大丈夫か?』


校舎の中から真っ青な顔をした男の子が走り寄る。

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