カゼヒキサン。
「大丈夫かー、瑞希?」

「うん…もう、へーき…。」

泣きついて、でも海斗との事は話さないでおいた。

結局さっぴとらんちゃんに慰められ、3人で体育へ向かう。

ぐず、ぐずっ

涙は止まったけど目が少し痛くて、頭がくらっとして、鼻がずびずびずる。

ううー…くるひいぜ。

「次の体育やめておいたらー?」

「へーき…。」

「みずきぃ、無理はダメだよ?」

「らんちゃんもさっぴも心配しすぎなんだよ~。」

へへ、って笑って見せる。

「…顔真っ赤だぞ。」

「瑞希可愛いっ!」

「らんちゃんくるひいぞ。」


…へーき。へーきだよ。

< 120 / 138 >

この作品をシェア

pagetop