カゼヒキサン。

ちなみに、なぜメグちゃんの結婚式にらんちゃん達が来てるのか。

それは…

「あ～っ、らん～！！！」

また遠くからこっちに啓介さんと共にメグちゃんが手を振りながらくる。

「メグ姉ぇ～！」

らんちゃんは、嬉しそうに手を振り返す。

らんちゃんとメグちゃんは、なんといとこ同士だそうだ。

らんちゃんマザーの、お姉さんが、『戸島祐二』さんと結婚して戸島さんになったため、戸島恵なのだ。

昔から仲良しで、メグちゃんの事をらんちゃんに話したら『メグ姉の事？』とアッサリ返されたため、あたしはビックリしてしまった。そりゃーびっくり。

二人はギューッ！とハグして、話しだす。

「メグ姉～、久しぶり！綺麗だよ～。」

「ありがとっ、…で？そこにいるイケメン君が彼氏？」

メグちゃんが手を向けて示したのは…さっぴ。

「あっ！あー…、えっと。…う、うん。そう…。」

らんちゃんは真っ赤になって答える。

「どうもっ、恵さん。おめでとうございます。蘭名の〝彼氏〟の、佐藤弘樹です。」

「えっ、ちょっ、わっ！」

らんちゃんを後ろからギュッて抱いて、さっぴは〝彼氏〟の部分を強調して言う。

「おーおー。高校生のくせにやりおるな。」

「ちょっと啓介～、あんたいくつよ（笑）そうかそうかぁ。弘樹君かぁ～！カッコイイ～！イケメン～！あたし好きなタイプかもなぁ～！」

「…メグちゃん自分の結婚式でそー言うの言っちゃダメ。」

海斗が冷静に突っ込む。


純白のメグちゃんは、「そぉ？」と言い、啓介さんに嫉妬させたため、連れていかれてしまった。


「結局どいつもコイツもラブラブじゃねぇか。」

さっぴが赤くなってぱくぱくしてるらんちゃんからスッと離れそう言った。



「リア充爆発しろ。」

氷がカラカラなる音と共に、誰かの声が聞こえる。



「「「「……えーーーーーー！？なんでここに！？」」」」