カゼヒキサン。
「んん……。」

チュチュチュチュ…。


鳥の鳴き声がうっすら聞こえた。

え、もう朝…?


あれ、海斗は…?

キョロキョロと部屋を見渡すけど、居なかった。


「あれ、起きた?」

「!?」

急に部屋があいて、海斗登場。

と同時に、ドキィーッッ!とあたしの心臓がどうにかなりそうになった。




あ、あ、あたし…昨晩海斗に抱きついたんだ…。

し、しかも海斗に…抱きしめられたんだ……。

ええええええすごい状況じゃないか!?



一人で顔を真っ赤にしながらおろおろしてるあたしに…

「瑞希、また熱あんのか?」

海斗の手!

「な、な、ないから!!大丈夫だから!!!ほら、自分で測るから!!」

慌てて手から逃げるあたし。

だって、だってあたし、耐えられそうにないもん。

ドキドキに!
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