カゼヒキサン。
「んじゃ俺とりあえず着替えるわ。」

「うん、シャワーとかあびたら?」

「遠慮しとく。」

なんで、って聞こうとしたけど、あ…て気付いた。

そうか、代えの下着が無いんだ。

どんまい海斗…。

「お前が風呂入ってない俺避けるんだったらどーにかするけど。」

「まぁ、大丈夫じゃない?」

「お前はそういうと思った。」

ニヒ、って海斗は笑った。


「んじゃ、俺服借りるけど…部屋どこ?」

「あ、こっち。」

あたしは海斗をつれて部屋をでて、隣の部屋に入る。


「ここか。」

「うん。」

すっきりとしたお兄ちゃんの部屋。

ホントにお兄ちゃんが几帳面な人でよかったと思ってる。

「あ、とりあえずお兄ちゃんに電話していい?借りていいか。」

「おう、頼む。」


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