カゼヒキサン。
<カイトサイド>

「瑞希、俺こえぇよ。」

「大丈夫だよ!お兄ちゃんは安全だから。」

「ていうかなんで分かったよとか言ってんだよー…。」

あの兄さんからの声には、マジで殺意がこもってた。

「え、だめ?」

きょとん、という顔で俺を見る瑞希。

こーいうとこ、鈍感。

「いいけどさ、俺は殺されないから。」

「え!まじ?じゃぁちょっと待ってて、包丁持ってくる!」

んな!!!

「何本気にしてんだよ!!!」

「これからは変な嘘つかないように。」

「はい。」

バカのくせにこーゆー事で変にビビらすんじゃねぇよ。



こっわ、この兄妹。


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