カゼヒキサン。
まぁいいや、と思ってとりあえず着替える。

どんなんにしよっかな…。


海斗は思ってないだろうけど…

あたしにとってはデ、デートだし?

やっぱね、ちょっとね、可愛くいたいわけで…。



うわーーーーーーー!!!!!


あたしらしくないあたしに動揺して、顔が赤くなる。


と、とにかく着替えなきゃ…。




悩みに悩んだあげく


黄色い7分袖の星柄のパーカーに
お兄ちゃんが勝手に買ってきた白くてフワってしてるちゅーるすかーととかいうやつ。
あたし似合わないのになぁ…。
それに白&水色のボーダーのニーハイ。
靴はどうしよ、あの厚底スニーカーでいいかな?

あ、そうだ。
あたし、風邪人じゃん。
出かけてるってばれたら、やばくね!?


そこらへんのヘアゴムを手に取り、器用に結ぶ。
いつもは後ろでテキトーにだけど、今日は少し違う。

「…変かなぁ。」


なれない、ゆるゆるのみつあみ。
あたしの髪って肩くらいだから、チビみつあみになっちゃった。

まぁ、いい。


あたしだって、ばれなきゃいいの。
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