カゼヒキサン。
ボーーーー………。


「よ、瑞希。」

「!」

頭、わしゃわしゃされる。

ゆっくり、口角あげて

「おはよ、海斗。」

そう笑った。

ニッコリ笑う海斗。


でも、すぐ『?』って顔をする。


「瑞希、お前顔赤くね?」

「そーぉ?」

「テンション変だし、とにかく行くか。」

カバンを置いた海斗は、すぐあたしの手をひっぱり歩く。


「海斗ー?」

「手、熱いから。」


海斗がそう言う。

んー…、気のせい?


海斗の顔も赤いと思うんですけどー。
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