カゼヒキサン。
「プハ…。」


唇が離れる。



「…ごめん。」

海斗が呟いた。


うん。

ホントにごめんだね。


でもね、嫌。



すっと力が弱くなる。


「嫌。」

「え?」


「…抱きしめて。」


ぎゅ、っと…あたしも抱きしめた。



なんかヤバイんかもしれない…。


それでも構わない。

あたしも好き。




意識がもうろうとする中


海斗はもう一度あたしにキスをした


< 97 / 138 >

この作品をシェア

pagetop