カゼヒキサン。
壁側に寝ていたあたしは

海斗をまたいでベッドのギリギリに手を置いていた。

そしてゆっくり越えようとした。


…だが、手が滑り…。


海斗の上に覆いかぶさるあたし。

触れるか触れないか…ギリギリの唇。




ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!



どうしよう。


か、体の身動きが…。

手が滑って、元の位置に置けない。

体を起こせない。




「ん…。」


やばい!!




海斗が起きる!!!


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