スイッチ!
「『ジ』は『シ』でもいいわよね?」
「いいよ」
「じゃあ……『シマウマ』」
「マ……『マーライオン』」
「それは、シンガポールにある像の名称でしょ。口から海水を吐いてるやつ……」
「そうなの? 城田さん、よく知ってるね」
「ふざけてる?」
「ゴメンゴメン……じゃあ……『マングース』」
「『スズメ』」
……………………………………………
そうして、無邪気にしりとりを楽しむ様な二人だったが……。
ビュウッ……
「!」
後ろから吹き上げられた風を背に受け、自分が着実に崖へと近づいたことを実感した彩火……しかし、
……その彩火より眞幸の方が後ろにいた。
「ねえ……そろそろ降参したらどう?」
彩火が眞幸に声をかけた。
「何で?」
「……上縞くんは死にたくないでしょ?」
「城田さんは、どうして死にたい?」
「私は……」
彩火の感情が徐々に高まってゆく……。
「いいよ」
「じゃあ……『シマウマ』」
「マ……『マーライオン』」
「それは、シンガポールにある像の名称でしょ。口から海水を吐いてるやつ……」
「そうなの? 城田さん、よく知ってるね」
「ふざけてる?」
「ゴメンゴメン……じゃあ……『マングース』」
「『スズメ』」
……………………………………………
そうして、無邪気にしりとりを楽しむ様な二人だったが……。
ビュウッ……
「!」
後ろから吹き上げられた風を背に受け、自分が着実に崖へと近づいたことを実感した彩火……しかし、
……その彩火より眞幸の方が後ろにいた。
「ねえ……そろそろ降参したらどう?」
彩火が眞幸に声をかけた。
「何で?」
「……上縞くんは死にたくないでしょ?」
「城田さんは、どうして死にたい?」
「私は……」
彩火の感情が徐々に高まってゆく……。