スイッチ!
「ああ……ゴメン」



眞幸は、慌てて彩火の手を放す……ひどく汗ばんでいることに気づき、ばつが悪そうな顔をした。




「じゃあね」



彩火は背を向けて、スタスタと歩きだす。




「どうする気?」




「誰にも迷惑をかけない場所に行くの」




そう言った彩火の背中を見て、眞幸は一つため息をついた。




「だったら、いい場所を知っているけどね」




その言葉に彩火は振り向いて眞幸を見た。
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