スイッチ!
ドキ……




儚げで心より笑ってないと知りつつも、初めて見る笑顔に、言い様のない魅力を感じる。





スッ……




彩火が、崖の方へと歩を進める。









「待って!」





眞幸の叫びに彩火が振り返る。





「連れて来たくせに……止める気?」



彩火が冷たく言い放つと、眞幸は気圧されそうになり言葉を詰まらせる……




それを見て、彩火は構わず歩き始めた。





「ま、待てって言ったでしょ!」




息を荒げ、彩火の前に立ち塞がる。





「だから……何?」





眞幸は一呼吸おいて、こう言った。





「俺と……ゲームをしよう」
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