女の子は充血している
月の夜
真っ暗な道
手をつないで歩いた
ここから見える月は
大きくて遠い
あなたの言葉は
暗闇にとけて
こぼれる瞬間
いい匂いがした
ほんの一瞬
いい匂いがした
時々
求めかたをまちがえたり
言わない約束をやぶって
あなたを傷つける
ほしい何かの意味が
今も同じなら
同じなら
もうそれで
私はいつも
笑えるのに
夜が終わる
明かりの下で
振り返ると
もうあなたが
くれた言葉は
思い出になってた
思い出に、なってた