女の子は充血している
あたしのすべて
あの夏に脱いだ
もどかしいスカート
初めての
キスはみだらで
あたしの顔まで
変えてしまった
いびつな夢に
憧れながら
爪の形を整えて
世界の果てまで
歩こうとした
だけどそれは
無理だった
ごつごつとした
その手が触れた
場所から順に
大人びていく
だからあなたが
好きだったのか
今でもほんとは
わからない
あたしのすべてを
知らせたかった
だけどそれは
無理だった