女の子は充血している
ほどけた二人
あの日の雨がまだ
体のあちこちを伝う
やさしく手をつないで
最後に離した道
繰り返し
言えばよかった
何度でも
言えばよかった
惜しみなく
笑えばよかった
「好きだよ。」
「好きだよ。」
「好きだよ。」
もう
会えなくなるんじゃ
ないかって
思いすぎて
言えなかった
もう
会えなくなるんじゃ
ないかって
思いすぎたから
二人は
壊れた