運命配達人
宙に浮いたシオンは
どんどんネオンの街の中心に進んで行く
(周りの人には見えてないんだ、、、)
『、、、そうだよっ』
春菜はビックリして
「 えっ?今声にでてた??」
『ノンノン♪
僕は心の声も聞こえる
素敵なキューピット様なんだ♪』
( なんだ、やっぱナルシストか、、、)
『だから聞こえてんだっ!(怒)』
春菜は怪しいと思いながらも
シオンに憎めない、親しみを感じていた
『はぃはぃストーップ!!』
「え!?
、、、えぇ!?」
春菜は眼を丸くした
またニヤニヤしてるシオンを
睨み付けながら春菜は怒鳴った
「どうみても、ホストクラブじゃん?!!」
周りの人が春菜に注目している
春菜は顔を真っ赤にしたっ
(最悪っ!!アタシ変人じゃん!
あんた騙したわね!)
動揺してる春菜を見て
シオンは吹き出し笑ってる
(もう帰る!!)
『まぁまぁ、、、
ちゃんと説明するからさ(笑)
』
春菜はシオンを睨み付けてる
二人は店の影に移動した
『君は中学の頃、
何度も席が隣になった男子を覚えてる?』
「あぁ、、、ハルタ君?」
『そう!
名前がハル繋がりで意気投合してた彼!
彼が君の運命の相手だよ。』
「ないないないない!!
だって胸きゅんしたことないもん!」
シオンは呆れた顔で
『でた、、、
君はそうやって運命の彼を
自分で遠ざけて来たんだ。
反省しなさい!』
「何よ、、、
もし仮にそうでも
ホストのハルタ君が
私なんか相手すると思えないよ、、、」
ガラスに映る自分を見て落ち込む春菜、、、
『充分、魅了的だけど、、、?』ボソッ
春菜は少し顔を赤らめた
(優しいとこもあるじゃん
まっ暇だし行くだけ行ってみるか、、、)
「言っとくけど、お金無いんだかんねっ!」
またシオンはニヤニヤしてる、、、
「行くよっっ」
春菜は少し顔を上げて店に入っていった