運命配達人

翌朝、、、


「あ~昨日は散々っ

でも、、、


本当に消えちゃったのかなぁ、、、」



〈ドンッ〉


「きゃぁ」

〈ガシャンッ〉

春菜は持っていた模型を落とした


「ぎゃぁぁーっ」

「ごめん!大丈夫?!」

春菜は血相をかえ


「ど、、、どうしよう

今日クライアントに会うのにっ、、、」


「ほんっとごめん!俺ぼーっとしてたからっ」

春菜はキッと相手を睨み付けた


「え?!ハルタ君?!!」


「、、、ハルナ、、ちゃん、、、」


二人は少し沈黙した


「昨日はごめんなさい、、、私、、、」

「俺の方こそ、、。

それ、、、大丈夫?」


春菜はまた青ざめた


「どうしよう、、、」


「良かったら俺、、、

直すの手伝おうか??

そういうの得意だから、、、」


「う、、、うん」


二人は近くのカフェに入った

「ハルナちゃんって設計士かなにか??」

「え?なんで?」

「だってこれ、、、」

ハルタは壊れた家の模型を指さした

「あっぅんっまだタマゴなの。
なかなか厳しくて、、、」

「頑張ってんだ、、、」

「なんか、ごめんなさい。
会いたくなかったのに、、、」

ハルタは少し黙って

「いや、いいんだ。
俺が悪いんだから、、、

俺が地元出た理由、、、

ハル ナちゃんしらないの?」

「え?何?しらない、、、


私中学出てすぐこっち出てきたから、、、」


「そっか、、、」


そう言うとハルタは黙った

沈黙が続く、、、





突然ハルタが

「出来たっ!!」

春菜はびっくりした

「みてっ完璧とまではいかないけど

いい感じじゃん??」

ハルタの無邪気な姿に春菜は少し戸惑った

「あっありが とぅ、、、ほんと、、、

こっ、、ここは私が出すからっ」

「いいよ。俺が悪いんだから」

「いいの、、、私に出させて、、、」



二人は店を後に、



「それじゃあ、、、ありがとうハルタ君」


「あぁ、、、じゃあね」




そう言うと二人は別れた




春菜は少し歩いて後ろを振り返る

そこにはもうハルタの姿はなかった、、、

春菜は空を見上げた



「ねぇシオン、、、これはあなたのお陰なの?」



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