キミのて【完】番外編更新開始
俺は急いで紅が搬送された病院へと向かった

胸が押し潰されているぐらいの苦しさと切なさに顔を歪めながら…

まだ、紅に何も言えて居ない

ごめんも…

好きも…

あいつがずっと欲しかった存在意義さえまだ、与えられていない

気付いたんだ…他の女を抱く時に決まって感じる虚しさ

いつも、あいつの部屋からはすすり泣く声が聞こえていて…

泣くぐらいならどうして何も言わないんだとイライラしていた理由が…
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