キミのて【完】番外編更新開始
「…お父さん、お母さん、ごめんね…

やっぱりまだ、一緒には行けないね…」

『…紅…、おいで…?』

お父さんは大きく両手を広げた

私が小さい時、毎日毎日やってくれた…

「………っ!!!」

ギュッ…!

暖かい…

涙が後から後から溢れ出して、

私は声が枯れる程大きな声で泣き叫んだ

お母さんも抱きしめてくれた

力いっぱい、大切に…

「お父さん、お母さん…大好き…っ」

そこで私は意識を手放した…

意識がなくなる直前、お母さんが何かを囁いた

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