キミのて【完】番外編更新開始
ガラ…

飲み物を買いに行っていたのか、瑠夏が病室に入ってきた

「……紅?起き、たの?」

涙声で私が本当に起きているか確認する瑠夏

何だか、嬉しく思った

「うんっ!……おはよう、瑠夏っ…」

「……っっ!紅!」

私を力いっぱい抱きしめた瑠夏

痛かったけど、喜びが遥かに上だったから、いくらか痛みは緩和された

「紅…っ、一回あんた、本当に死にかけたんだよ!?

心拍数がどんどん下がっていくから、私、本当に心配で…っ」

あ、多分その時は私が両親に天国に連れてってって言ったときかな…

なんかあのときは不思議な感じがしたから…

「ごめんね、瑠夏…心配かけて…」
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