幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
言いたい。

今すぐ言いたい。





流瑠の顔を覗き込む。

もう寝ちゃった?






「ねぇ、流瑠。起きてる?」






小さな小さな声で流瑠に話しかける。






「…ん?起きてるよ」






夢の中から引き戻された様に流瑠が慌てて声を出した。


流瑠が起きてくれた事が嬉しくて、自然と笑顔になる。






「あのね!昨日、テレビで言ってたんだ」


「なにを?」


「流瑠は結婚って知ってる?」


「うん、聞いたことはある。姉ちゃんが先生と結婚したいって言ってたから」






藍ちゃんもずっと一緒にいたい人がいるんだね。


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