幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
──高1・12月──
あの誓いのキスから11年が過ぎた。
俺達はあの頃と違い、お互いに恋愛感情を持つ様になっていて、
そしてこの間の夏休み、幼なじみを卒業してやっと彼氏と彼女になれた。
あの日俺達が望んだものに、大きく1歩、2人で近付けたんだ──
「ねぇねぇ流瑠これ見て!ここの遊園地にこんなに大きいクリスマスツリーが飾られてるんだって!クリスマスパレードも見てみたいなぁ…」
桜がサッカーの雑誌を読んでいる俺の服の袖をクイクイっと引っ張る。
いつもの様に、ベッドの上で、俺の横にちょこんと座った桜は、近隣のクリスマス情報が載っている雑誌を俺に見せた。
あの誓いのキスから11年が過ぎた。
俺達はあの頃と違い、お互いに恋愛感情を持つ様になっていて、
そしてこの間の夏休み、幼なじみを卒業してやっと彼氏と彼女になれた。
あの日俺達が望んだものに、大きく1歩、2人で近付けたんだ──
「ねぇねぇ流瑠これ見て!ここの遊園地にこんなに大きいクリスマスツリーが飾られてるんだって!クリスマスパレードも見てみたいなぁ…」
桜がサッカーの雑誌を読んでいる俺の服の袖をクイクイっと引っ張る。
いつもの様に、ベッドの上で、俺の横にちょこんと座った桜は、近隣のクリスマス情報が載っている雑誌を俺に見せた。