幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
──高1・12月──






あの誓いのキスから11年が過ぎた。




俺達はあの頃と違い、お互いに恋愛感情を持つ様になっていて、




そしてこの間の夏休み、幼なじみを卒業してやっと彼氏と彼女になれた。





あの日俺達が望んだものに、大きく1歩、2人で近付けたんだ──







「ねぇねぇ流瑠これ見て!ここの遊園地にこんなに大きいクリスマスツリーが飾られてるんだって!クリスマスパレードも見てみたいなぁ…」







桜がサッカーの雑誌を読んでいる俺の服の袖をクイクイっと引っ張る。





いつもの様に、ベッドの上で、俺の横にちょこんと座った桜は、近隣のクリスマス情報が載っている雑誌を俺に見せた。



< 29 / 75 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop