幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
「ん?どれ?」


「これだよ。それにね、ここの遊園地の中にアメリカで有名なアイスクリームショップが入ったらしいよ!」


「…この寒い中でアイスクリーム?」


「何言ってんの流瑠!アイスクリームに季節はないよ。ほら!このクリスマスバージョンのアイスが食べたいっ!」







「ね?」と俺の顔を見上げるその笑顔には簡単に負けてしまう。




桜が望むなら、例えばどんな難解なことだって叶えてやりたいって思う。





桜の方を見ると、俺の次の言葉に期待して、目を輝かせていた。






「じゃぁ、今年のクリスマスはそこに行こっか?」






俺の言葉を聞いた瞬間、桜が満面の笑みを浮かべた。



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