幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
「桜!流瑠くんのおじいちゃんの家は飛行機で行かなきゃ行けないくらい遠い所にあるの。桜1人じゃ行けないんだよ」





もうすでに、リュックを背負ったわたしに、お母さんが優しく話し掛ける。






「…え?そうなの?」


「また、流瑠くん帰ってきたら、ハンバーグ作ってあげよう。その時流瑠くんと一緒に食べよう」


「…でもぉ…」






流瑠の所には行けないんだ…

わたしの顔を覗きこむおかあさんの顔が滲(にじ)んでいく

瞬きをしたら、涙も言葉もポロポロ出て来た。






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