幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
「…ふぇ…だってぇ…っく…流瑠は絶対に桜にくれるよ…」


「ん?何を?」



おかあさんがわたしをふわって抱き締める。



「…桜が一番好きなアイスクリームは絶対に半分こしてくれるもん…うっ…う…」


「うん、うん、そうだね。流瑠くん優しいもんね」


「な、流瑠に、7日も会えないなら、夏休みなんていらないよぉ…早く幼稚園に一緒に行きたいよぉ…う、うぇ───ん」


「流瑠くんが帰ってきたら、幼稚園が始まるよ。そしたら、また一緒に行けるよ」


「うわぁぁ─────ん」






いっぱい、いっぱい涙が溢れてくる。



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