幼なじみじゃイヤなんだ。~誓いのキス~
お母さんに抱き締められたまま、いっぱい泣いた。


やっと涙が止まったわたしを、お母さんが抱っこでダイニングまで連れて行ってくれる。







「さぁ桜、ハンバーグ食べよう」


「…うん」






おかあさんが出来たてのハンバーグをお皿に乗せてくれた。







「桜、元気出たか?」


「ねぇたん。ねぇたん」







大好きな優しいお父さんも、可愛い陸人も、ハンバーグを食べながら笑いかけてくれる。


ここに、大好きな流瑠がいればもっと嬉しいのになぁ…


わたしも大きなハンバーグをぱくっと食べた。



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