‡血印~vampire love~‡


理事長「君をここに残したのは何故だかわかるね?」



静「え?」




突然理事長がそんなことを言い出したので私はさっきの言葉を思い出した。




理事長「もう言わなくてもわかるとは思うけど君の事情は全部葵から聞いてるから大丈夫だよ。ちなみに俺と葵は昔からの友達だから遠慮しないで何でも頼ってね。」



あぁ…大体わかってきた気がするわ…。しかし、葵さんの友達が理事長やってるなんて聞いてないよ…。あの人なに考えてんだか…。あっ、ちなみに葵さんってのは訳あって中学まで私を匿(カクマ)ってくれてた人のことね。




理事長「じゃあこれから学校の説明に入るけどいい?」



静「はい。でも一つ聞いてもいいですか?」



理事長「はい、何でしょう?」



私は少し間を置いてこう言った。




静「理事長もわかってらっしゃると思うのですが少し不安もあるので聞いておきます。この学校には一ノ瀬先輩の他に私と同じ種族はいるんですか?」



理事長「……まぁ~いることにはいるけど…」



静「けど…?なんですか?」




そんなことを言ったら急に理事長の顔が少し歪んだ。



そして…、何を思ったのか急にこんなことを言い出した。

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