Vampire's Moral
そういう事か。
色々と思うところはあるけど、これだけ荷物が多いと、手伝いに来てくれるだけで嬉しいな。
もちろん、色々と考えて、裏で連絡を入れてくれた能登君も。
「友美、光子、ありがとね」
「良いよ、そんなの。ウチら、友達でしょ?」
「困った時はお互い様だよね~。…で、何すれば良い?」
「荷物まとめるの、まだやんなきゃだから、手伝ってくれる?」
光子の質問に、私は一番最初にやって欲しい事を言った。
荷物の殆どは昨日の間に母さんとまとめたんだけど、面会時間が終わっちゃって、全部はまとめきれなかったんだ。
母さんが忙しくて、お見舞いに来てくれるのが遅くなったからじゃない。
面会時間が短かった訳でもない。
本当に荷物が多かっただけ。
一人でやるよりも三人でやる方が、荷物をまとめるのはずっと早く終わった。
これだけでも友美と光子には感謝しなくちゃ。
「次は? 何するの?」
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