Vampire's Moral





…何なんだ、コイツの無駄に高いテンションは?
こんなに面倒な宿題が出たら、普通はテンション下がるだろ。


「俺、周りに子どもとかいないし。ってか、面倒だし嫌いだし」

「あー、確かにBloodyは子ども苦手そう」


いつの間にかに、偶然使われてなかった俺の前の席座って、のどかに喋り続けてる能登。
鬱陶しい。…ってか、本当に変なヤツ。


「俺はオモチャ作ろうかと思うんだ。野菜とか食べ物のでさ、“好き嫌いはやめよう”みたいな。俺も小さい頃、好き嫌いが酷くて、よく保育園の先生とか困らせてたんだ」

「あっそ、勝手にしろ。俺には関係無い」


俺は能登の過去なんてどうだって良い。
聞いてないし、本当に面倒くさい。
能登は嫌そうな顔で睨む俺を、苦笑しながら見てくる。
本当に変なヤツ。


「相変わらず冷酷なヤツ。俊秀を助けてくれたから、実は優しいんじゃないかと思ってたのに」





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