Vampire's Moral
流血のコトだから、日頃のストレス発散も兼ねて、喧嘩最強少女の名前通りに、痴漢を殴り倒したんじゃないかな。
流血は性格の所為か、忘れてるかもしれない過去の影響か、自分のコトは後回しにする傾向があるみたい。
流血と私と、たっくんも食卓について、…Bloodyが来ない。
私はお腹が空いてるから早く食べたいし、何より食事が冷めちゃうじゃない。
「…遅いな、Bloody」
「何してるんだろ?」
「……私、呼んでくる」
しびれを切らした私が立ち上がると、たっくんが「頼む」って言ってきた。
そのまま階段を上がり、Bloodyの部屋のドアをノックする。
「Bloody、食事だよー。たっくん、さっき言いに来てたんだけど。聞こえなかった?」
「ちょっと待て。もう少しで区切りがつくから。先に食ってて良い」
Bloodyが先に食べて良いって言うなんて、なかなか珍しいんじゃないかな?
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