Vampire's Moral





私は先に食卓に戻って、食べ始める事にした。


「Bloody、先に食べて良いってよ。区切りがどうとか言ってた」

「へぇー、Bloodyが? 珍しいね」

「どうせ、宿題か何かやってるんだろ」


流血が私と同じ反応をした。
やっぱ、そう思うよね。珍しいもんね。



今日の夕食は、ピザ。当然のようにニンニク抜き。
たっくんのピザはトッピングがオリジナルで、本当に美味しいんだ。


「たっくん、ピザ美味しい」

「そう? ありがとう」


私が夕食を半分くらい食べ終わった頃、ようやくBloodyが食卓についた。


「Bloody、遅いぞ」

「たっくん手作りのピザが冷めちゃうじゃない」

「ごめん。家庭科の宿題やってた。切りが悪くて」

「あれ? Bloodyが家庭科の宿題? 珍しいね、家庭科とか嫌いなんだと思ってた」

「いや、嫌いだけど。やらないと先生に睨まれるし、今回は上手くいきそうだし」





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