Vampire's Moral

13 ～BloodySide そこまでして祈りたかった～

宿題を終わらせて、期限が近い理科のレポートを書く。
それから、英語の単語カードを持って、ベッドに横になった。


「何でバラバラなんだよ……」


俺――Bloodyの愚痴が、部屋に虚しく響く。

これから覚えようとしてるのは、to不定詞しか使えない動詞。
動詞にはto不定詞しか使えない動詞と、動名詞しか使えない動詞があるって言うけど…、そんなの全部同じで良いと思う。

俺には受験なんか関係無いけど、成績を下げない為に覚えなきゃいけないのが、本当に面倒くさい。

俺は仕方無く単語カードをめくり始める。
五つ目の動詞を覚えようとしてる時に、部屋のドアのノックされた。


「どうぞー」


今はさっさと動詞を覚えたいトコだけど、とりあえずは来客を受け入れる。
受け入れるから、さっさと用事を終わらせて、お引き取り願いたい。

少ししてから、流血がそっとドアを開けてきた。
…これは、長引くかもしれない。





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