Vampire's Moral
振られても仕方無い。
告った時にOKを貰える確率なら、50%を切っている。
家に帰ってスポーツドリンクを飲んで、スマホをベッドに近いコンセントに繋いで、急いで着替える。
コンセントに繋がれたスマホを持ってベッドにダイブして、ドキドキしながら真亜咲の連絡先を表示させた。
深呼吸して、それでもドキドキしながら、真亜咲に電話をかける。
時間を削ってごめんな、真亜咲。
でも俺、真亜咲の声聞きたいし。
コール音を聞いてると、ドキドキが大きくなってきた。
振られても仕方無い。
相手が真亜咲なら、振られても恨むとか妬むとか、絶対ありえない。
ってか、真亜咲の幸せも願えないのに、簡単に「好き」とか言うのが、一番ありえない。
そこまで俺の想いは、さすがに腐ってない。
「もしもし?」
久々に聞けた真亜咲の声。
夢の中では何回だって聞いてるけど。
……何だか俺、すっげー乙女な事言ってる。
「もしもし、真亜咲? 美濃彰だけど」
振られても仕方無い。
告白した時にOKを貰える確率って、50%を切ってるんだ。
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