Vampire's Moral
「…あまり人と話さない、あの無情そうなBloodyが?」
和明もBloodyの顔を思い浮かべたのか、さすがに苦笑する。
どうやら和明も、あまりBloodyとは喋った事が無いらしい。
「笑い事じゃねぇよ」
「ごめん。でも、Bloodyだって話せば分かると思うよ。俺達のクラスメートなんだし」
……まぁ少なくても、Bloodyは自己中じゃなさそうだ。
クラスのヤツらと揉めているのも、見た事が無いし。
何だかいつも、上手く立ち回ってそうだ。
部活とかには所属してないようだけど、行事とかの時も、必要最低限は協力している。
俺は殆ど話した事が無いけど、喋ってみたら案外良いヤツかもしんない。
「賭けてみる価値はあると思うよ」
和明の言う事も正しい気ぃする。
…………少し考えようか。
江梨子の意識が戻るなら。
それだけの価値は、絶対にある。
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