怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
悟は、思わず息を呑む。
「癒麻ちゃんの両親の時って…、もみ消しってこと…?」
悟は、声を押し出すように言った。
「ああ…、今回は絵画とかじゃないけどな…。」
「どういうことなの…?」
言いにくそうな樹の言葉を、悟は待つ。
「権利書。」
「…………………は?」
一瞬、悟の間の抜けた返事が返ってきた。
「権利書って、わざわざ盗み出すようなものなの?」
「しょうがねぇだろ!?相手が相手だけに動けねぇんだから!!」
樹は、思わず声を上げる。
頭の上に疑問符を並べたような顔をする悟に、癒麻が樹の代わりに答える。
< 117 / 293 >

この作品をシェア

pagetop