怪盗舞月夜WINGただいま参上♪
「樹…っ、僕が話すから…。
あの…ね、相手は警察でも動きにくい相手なのよ…。
だから、事件自体は警察関係者でも知らされていないのよ。」
癒麻の言葉に悟の表情が曇る。
「どういうことなの?それ?」
ドキン。
今まで見たことの無い悟の怒り顔に、癒麻は何も言えなくなった。
「……あ…、あの…。」
黙ってしまった癒麻に、悟は癒麻の肩を掴む。
「何があったの?癒麻ちゃん。」
真っ直ぐ見つめる悟に、癒麻は戸惑う。
「……騙されたらしいの。」
「どういうこと?」
癒麻は、悟から目を反らす。
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